タイ不動産購入ガイド
2022.12.02
【コラム④】タイの不動産取引における商習慣|契約編

新築コンドミニアム購入・契約について

今回はタイ王国での新築コンドミニアムの販売方法及び購入申込の手続きについてご説明させて頂きます。

1.新築コンドミニアムの販売方法

販売方法は日本のような登録~抽選方式ではなく、タイのデベロッパーの保有する優良顧客から順番に情報提供され、先着順での販売方法を採用しております。従って外国人が1番初めのプリセールで好条件のお部屋を申込をする事はなかなか難しいのが実情です。特に上層階のペントハウス(PH)等の販売戸数が少ない希少な特殊住戸が販売初期から売約済みになっているのはそのような事情からです。また、価額については販売する住戸の全体を表現した価額表はありません。価額も販売開始から竣工まで段階的に上げていくことが主流です。

心友不動産ではタイ王国の有数のデベロッパーとの関係強化を継続しており、外国人向けでも価額・階数等々有利な条件で物件紹介ができますので是非ご活用下さい。

2.購入申込(Quotation)

購入申込についてはデベロッパーの発行する部屋番号、価額、面積、間取り、管理費、支払い時期等が記載されている購入申込書(Quotation)にサインをして頂きます。形式は各デベロッパーにより異なりますが、氏名、住所、電話番号、連絡先メールアドレスを記入し、ブルーのボールペンでサインをします。本人確認の証明としてパスポートを添付します。

3.申込金(Booking Fee)

申込と同時に申込金を支払います。申込金は物件ごとに異なりますが、概ね100,000バーツ(約40万円)~200,000バーツ(80万円)になります。購入通貨はタイバーツ(THB)になりますので、常に為替変動があります。

4.支払い時期(Payment Term)

購入申込書に支払い時期が記載されておりますが、申込から約1週間以内に申込金を含めて物件価額の約10%を手付金(Contract Payment)として支払います。支払いがされませんと申込金は没収になります。更に、約1か月以内に内入金(Down Payment)として物件価額10%を支払うのが一般的です。

心友不動産では申込と同時にお客様に「ご購入に際してのご確認事項」をご説明し、「サポート契約」を締結致します(サポートFee:物件価額の3%+VAT)。日本語での売買契約書(SPA)のご説明からタイのデベロッパーへの送金サポート、登記、引き渡しまでのサポートを行いますのでご安心下さい。

5.契約書(SPA)

契約書(SPA)は お客様からタイのデベロッパーに約10%の手付金(Contract Payment)及び約10%の内入金(Down Payment)の着金が確認されると、概ね1か月以内に作成されます。手付金の支払いと契約書締結が同時履行される日本での不動産取引と大きく異なる商習慣となります。また、契約書の各条項はタイ語がベースで英語が参考に記載されている事が一般的です。契約書の記名の特徴としては、全頁にデベロッパー及び買主がブルーインクのボールペンでサインをする必要があります。手間ではありますが、約100ページにも及ぶ契約書全頁にパスポートと同じサインをします。

6.契約書特殊条項

売買契約の特殊な条項としては、建物竣工時に専有面積の計測をし、売買代金の実測精算をすることになっており、最終代金の支払い時に事前に規定されている単価にて精算されます。また工事遅延における条項等もありますので、事前のご確認をお願い致します。

当社は新築/中古売買、管理、賃貸、事業用案件、留学相談等、幅広い情報提供を得意としておりますので是非お気軽にご相談ください。

心友不動産日本駐在 津田淳一

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