今回はタイランドエリートビザでの就労の可否についてまとめました。
現在、タイランドエリートビザでの就労はできません。
タイで就労する場合は、労働許可証(ワークパーミット)の取得をする必要があります。労働許可証はビジネスビザやタイ人配偶者ビザなどとセットで取得することができますが、タイランドエリートビザで取得することはできません。
タイランドエリートは、もともとタイでの観光などを主な目的として、外国人富裕層の長期滞在を促進するために発行されました。
そのため、現時点ではエリートビザを取得してもタイで就労することはできない状態になっていますが、一方で、タイランドエリートビザに就労特典を追加することに関する議論もされてきました。
例:Bangkok Post:Work permits for Thai Elite
就労特典検討の結果、2022年2月17日、タイランドエリートプログラムを運営しているタイ国営企業Thailand Privilege Card Co., Ltd.は、タイランドエリートの一部会員に対して、条件付きで就労許可を与える新プログラム「フレキシブルプラスプログラム(Flexible Plus Program)」を発表しました。
*取得にはビザの切り替えが必要。
フレキシブルプラスプログラムは、タイへの投資に興味がある会員向けに発行されたもので、会員有効期間が10年以上且つ会費が100万バーツ以上の会員が参加できるプログラムです。そのため、現時点でフレキシブルプラスプログラムに参加できるのは以下3種類のいずれかの会員のみになります。
・アルティメットプリビレッジ
・スーペリアリティエクステンション
・プリビレッジアクセス
<就労許可取得の条件>
フレキシブルプラスプログラムに申請後、申請から1年以内に以下3種類のいずれか、または合算で100万ドルを超える投資を行う必要があります。
・不動産投資
・株式会社などへの投資
・株式市場への投資
*フレキシブルプラスプログラムの申請から1年以内に投資の証明書類を提出する必要があります。
これらの参加条件を満たした会員は、エリートビザからノンイミグラントビザに変更する手続き等を経て、労働許可証の取得申請を行うことができます。
*ノンイミグラントビザに変更した後も、タイランドエリートの特典を利用できます。
現時点で上記の通り、一部会員が特定の条件を満たした場合にのみ就労許可証を申請できるようになっていますが、今後も新たなルールや取得条件が追加される可能性もあります。
何か新しい動きがありましたら、本ブログで随時情報を発信していきます。